2023年4月1日土曜日

愛知職域コホート研究について

この研究は、文部科学省科学研究費補助金(科研費)基盤研究(B):事業所健診成績の有効利用による脳・心血管事故の第一次予防-データベース作成とコホート内症例対照研究(豊嶋 英明、1997年度~2000年度)を得て、1997年(平成9年)に開始されました。その後も、継続的に科研費を受け、現在は科研費基盤研究(B):「コロナ禍での持病悪化要因と持病有無が就労関連要因の心血管発症リスクに及ぼす影響」によって主に継続されています。

研究の実施にあたっては、対象となった方個人から書面により、研究協力(アンケートの回答、健診成績の利用、健診時残余検体の保管と利用)に対するご意思(同意)の有無を確認しています。また、その後の生活習慣病の発症に関する追跡調査の方法と定期的な実施についても同時に説明してきております。研究への同意は、調査のたびに確認することとしており、また同意を撤回する方法についても周知しています。

倫理審査について
研究の方法、特に対象となった方に対する不利益がないか、個人情報の保護がしっかりとなされているか、研究目的と研究方法は妥当か等について、名古屋大学医学部倫理審査委員会の審査・承認を受けております。また、定期的(1年に1回)に研究の経過を倫理審査委員会を通して、大学院医学系研究科長に対して報告しております。
この研究の流れは下の図に示した通りです。



追跡調査について
生活習慣や検査結果と生活習慣病との関連を調べるためには、健康状態を長期にわたり把握していくことが必要です。具体的には、病気の発症を把握するために、定期的にアンケートによる調査を実施いたします。また、ご在職中に不幸にもお亡くなりになったり、休業あるいは休職されたりした場合には、詳細を確認させていただきます。さらに法律などで定められている正当な手続きのうえ、全国がん登録からの情報提供や人口動態死因照合による追跡調査を実施いたします。なお、結果の公表にあたっては個人名が同定されることは一切ありません。
 ご退職後の追跡調査について …… アンケートによるものも含め、追跡調査はご退職後も実施させていただきます。追跡は、20年間を予定していますが、研究計画が見直された場合には延長あるいは短縮される可能性があります

研究資金・利益相反について
上述の文部科学省(日本学術振興会)の科学研究費の他、厚生労働省の科学研究費、財団等からの助成金や寄附金、名古屋大学や藤田医科大学の研究費を使用して本研究は実施されます。研究における利益相反とは、研究者が企業等から経済的な利益(謝金、研究費、株式等)の提供を受け、その利益の存在により研究の結果に影響を及ぼす可能性がある状況のことをいいます。本研究における利益相反の管理は、名古屋大学大学院医学系研究科で行われます。

本研究に関するお問い合わせは、以下までお願いいたします。

名古屋大学大学院医学系研究科 国際保健医療学・公衆衛生学
466-8550 名古屋市昭和区鶴舞町65
電話 052-744-2127 Fax 052-744-2131
電子メール p-healthアットマークmed.nagoya-u.ac.jp (アットマークを@に変更して入力してください)

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